- お墓は何のために建てるのですか?
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- 遺骨の収蔵 内部は土で地中とつながっており、やがて土に還ります。
- 死者と対話する場所 残されたものにとって死者と対話できることはとても幸せなことです。 日常の折々での報告や祈り又は自身とも向き合える心やすらぐ場所です。
- お墓はいつ建てるとよいですか?
- 仏教では過去、現在、未来で物ごとを考えます。これを合わせて三世(さんぜ)というようです。そして、一番尊重しなければならないのは、実在する現実だとしています。現在に全力を注ぎ、努力することが生きている者の務めだと説いています。来世ではなく、今、生きている人を基本にした仏教本来の考えでは、お墓をいつ建てたら良いという決まりはありません。 大切なのは、建てる時期ではなく、供養の気持ちです。最近では生前に建てる方も多いようです。 思いたったが吉日で良いと思います。
- お墓を準備するときに準備するものは何ですか?
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- 故人の「戒名」(もしくは法名、法号)「没年月日」(死亡年月日)「享年(行年)」(死亡年令)を調べておきます。もし分からない時は、お寺の「過去帳」を見せてもらうと良いでしょう。
- 家紋
- 「施主」、「建立年月日」の設定
- 前金(全費用の1/3程度)
- 印鑑
- 墓地の略図
- 好きな形でお墓を建ててもよいのですか?
- お墓のカタチに関する決まりはありません。 お墓は来世の自分の家でもあります。建てる人の感性や価値観に合った、その人らしいデザインの墓石も良いと思います。 これまでは、お墓は祖先や故人の霊を慰める供養のためのものでした。ところが、寿陵が増えた今では、人々は生前に自分自信でお墓を建てます。こうした建墓者は、画一的な従来の和型三段墓よりも、自分らしさを大切にしたオリジナルデザインのお墓を求める傾向にあります。 お墓にも個性化の時代が来たということでしょうか。
- 墓石の価格は何で決まるのですか?
- 石の種類、サイズ、デザインや加工の仕方で決まります。 石は天然の物で、生産調整ができません。 生産量が少なく需要が多ければ稀少価値としてプレミアがつき高くなり、逆に生産量の多い石は比較的安価になります。ですから石質が悪いから安い、良いから高い、とはいちがいに言えません。 加工面では、石は重くて硬いものですから、四角に切るのと丸くするのとでもコストは違います。 高価なお墓を作れば良いというものでもありません。ご予算に応じて建てられたら良いと思います。
- お墓の保証について
- 正常な状態で建上お引渡しの日から5年以内に製品ならびに施工上の理由で欠陥が生じた場合には、無料修理させて頂きます。 尚、自然災害や外的原因によって生じた不具合等は有料修理となります。
- お墓は誰が建てるのですか?
- 従来、家督相続思想に強く影響されて故人の長男な嫡孫が建てるのが一般的でしたが、兄弟平等の相続権が認められている現在では、兄弟で建墓費用を負担する例も多く見られます。 しかし建立者名は、記念碑ではありませんので建墓費用に関係なく、祭祀を主宰するひと一人にするのが普通です。
- お墓の移転と改葬について
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お墓をもとにあった所から、別な場所に移すことを「改葬」といいます。無許可で行えば法律に触れますので、次の様な手続きをしなければなりません。
- お魂抜きの法要(戒名、古い墓石の整理)
- 埋蔵証明書(墓地管理者の証明)
- 受け入れ証明書(移転先の墓地管理者の証明)
- 改葬許可の交付(元のお墓がある役所)
- 開眼法要
- お墓のお手入れについて
- 墓のお手入れは死者への供養であり、非常に大切なことです。お盆、彼岸は勿論、機会をみてはおまいりし、墓を常にきれいにしておきたいものです。 供物について・・・せっかくの花や供物の鳥獣が喰いちらかしては故人の供養にはなりません。まして腐敗した供物がいつまでも墓前に並んでいるにいたっては論外です。仏壇への供物同様、おまいりが終わったら帰りには供物などを持ち帰るように心がけましょう。 石碑の手入れ・・・石碑にはよく、松ヤニや、鳥の糞、雨あかや土砂ぼこりなどがつきますが、これらは早く取りのぞかないと石の風化を早めることになります。よく絞ったタオルや布できれいに拭きとりましょう。これを定期的に行っていますと、いつまでも石碑の表面のつやが保たれ、風化を防ぐことができます。 墓は、私達の家と同じで、祖先の住まいであることを忘れないでください。日当たり、水はけ、風通しのよい処に建てられた清潔な墓こそ、遠いたましいとの触れ合いを与えてくれる大切な心のふるさとなのです。